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神仏像製作の巨匠、施至輝
神仏像製作の巨匠、施至輝
日付:
2017-08-08

施至輝は、台湾の人間国宝級の神仏像製作工芸の巨匠です。その確かで奥深い木彫りの技術は、仏像それぞれの荘厳な姿や表情を生み出します。また、神仏像製作での民間信仰の儀式である「開斧」や「入神」、「開光点眼」などを行い続けており、伝統文化を保存。これは大変貴重な民俗文化資産であります。伝統芸術に人生をささげる施至輝は、2014年に国家工芸成就奨を受賞しています。

彰化県鹿港鎮に生まれた施至輝は、父の施修礼が木彫りの名人でした。その後、中国大陸出身の師匠について、泉州式の神仏像製作を学びます。このため、木彫りと神仏像製作を融合した非常に高い技術で、異彩を放つことになります。施至輝は16歳から、父について技術を学び始め、刀研ぎや荒彫り、金獅子彫り、神像椅子の製作といった基本技術から取り組みました。

神仏像製作は非常に難しい芸術です。それでも施至輝は1985年、父が営んでいた仏具店の経営を受け継ぎ、60年以上の歴史を紡いでいます。

泉州式神仏像製作は非常に特殊な総合工芸で、神仏を形作る木彫りと、外観の装飾を決める漆塗りや絵付けといった、複雑な製造工程と、精密で細かな技法で有名です。施至輝は、泉州式の緻密で優美な神仏彫刻で評価され、1994年に教育部の民族芸術薪伝奨を受賞しています。

鹿港地区の神仏像製作工芸は、中国大陸の福建省泉州から伝わったものですが、その中国大陸では、文化大革命や無神論により、文化的に大きな損失を被り、特に、神仏像製作工芸は甚大な影響を受けました。このため、施至輝の神仏像製作工芸は、台湾での文化資産保存において、非常に意義があることなのです。

2012年、施至輝は、「重要伝統工芸美術伝習計画」で重要な役割を担います。弟子は、施世瞳、陳宗蔚の2人。施世瞳は、施至輝の次男で、幼いころから神仏像製作の一族の中で成長してきました。土製の神仏像製作の基礎があった陳宗蔚は、師匠について木彫りの初歩から学び、神仏彫刻の製作に共同で力を尽くしました。台湾の展覧会では幾度もの出品経験があります。

今は現役を退いている施至輝は、神仏像製作の注文は受けず、「自分の好きなことをする」と決め、好きな木彫りの分野で、芸術創作に重きを置いています。例えば、「ほう蟹簍(蟹かご)」や「ほう蟹(蟹)」といった作品は、自然をモチーフとしており、神仏像とは違った雰囲気のものです。(ほう=虫へんに旁)

坐鎮中軍-将軍爺
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関公閲春秋
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