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台日の有志、竹筏舟で黒潮に挑戦 3万年前の航海再現プロジェクト
日付:
2017-06-15

3万年前に人類が台湾から沖縄に渡った航海の再現を目指す台日共同チームは6月11日、台東県の大武から離島・緑島までの直線距離41キロを竹筏舟で移動するテスト航海を行いました。一行は強い日差しや無風状態の中で懸命に航海を続けましたが最終的には天候の影響を受け、目的地の緑島に到達する前にテスト航海は終了となりました。

近年沖縄では約3万年以上前の遺跡発見が相次ぎ、中国大陸と陸続きだった台湾から移民してきた人々が暮らしていた可能性が高まっています。同プロジェクトは、台湾の国立台湾史前文化博物館と日本の国立科学博物館が共同で行っているもので、2019年に原始的な舟で台湾東部から与那国島までの航海を達成することを目指しています。今年3月からは、台湾で竹筏舟製作が進められてきました。

テストに使われた竹筏舟は、長さ11メートル幅80センチ、5人乗りの「IRA号」です。台湾原住民(先住民)アミ族が竹筏作りに使用していたとされる麻竹(マチク)を用い、伝統的な竹筏よりスピードが出るように細長く設計されました。

竹筏舟は午前4時に大武を出航し、まずは南へ下ってから東に向かおうとこぎ進めました。正午すぎまでは順調に航海が進んでいましたが、午後になると天候の変化などの影響で理想のコースを外れていき、強い向かい風やしけのために海流に対するコントロールが不可能に。午後6時半頃、緑島の沖10数キロの地点で日没を迎えたことでテスト航海を終了し、伴走船に曳航される形で緑島に到着しました。

この日のために訓練を積んだ台日混合の5人のこぎ手は航海を終え、「黒潮海域を14時間以上もこぐという未知の体験ができた」「現代機器に頼らず感覚だけを頼りにする航海は、たいへん楽しかった」などと感想を話しているということです。

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