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台湾竹編工芸の巨匠、黄塗山

台湾竹編工芸の巨匠、黄塗山

黄塗山は1926年、南投県竹山に生まれ、14歳のとき日本統治時代の「竹山郡竹材工芸伝習所」に入所しました。そこで日本人の師匠である池田、二神両氏に師事し、竹編工芸の確かな技術を身につけました。

黄塗山の台湾竹編工芸における最大の貢献は、長期にわたる人材育成です。1953年に嘉義工芸専修班竹工部の助講師からスタートし、現在まで伝承活動を続けています。1973年、台湾手工業研究所(現・国立台湾工芸研究発展センター)の技術員となって、技術の研究開発と教育に携わり、1991年の定年まで勤め上げました。

竹編工芸は2010年、文化部が「文化資産保存法」に基づき、最初に重要伝統工芸美術に指定した分野の一つで、同時に、現代の台湾竹編工芸の巨匠である黄塗山をその保存者に指定しました。黄塗山はまた、1993年に教育部による「民族芸術薪伝奨」を、1998年には同部の「重要民族芸術芸師」を相次いで受賞しており、「文化資産保存法」実施以降では唯一、中央省庁による工芸美術関連の大きな賞を3つ受賞した記録となっています。

黄塗山は、「重要伝統工芸美術伝習計画」において、竹編工芸の伝承で重要な役割を担っており、弟子には、涂素英、黄啓祥、劉興澤の3人がいます。このうち、涂素英は長きにわたって黄塗山の教育活動の助手を務めており、黄啓祥は黄塗山の次男。劉興澤は全国的な工芸コンテストで優秀な成績を収めた実績があります。

代表作/功績

 

平竹矢紋花器

材質/平竹

平竹で矢の精密な紋様を編み出した作品。煙でいぶしたような深い色で、女性のように優雅な雰囲気をたたえています。柔らかさの中に強さを感じさせる形で、精巧な生活用具としての竹編の工芸価値が表れています。

   

 

 

矢紋花器

材質/桂竹

左右対称の形に、矢紋様の精密な編み目が美しい作品。単一の素材にシンプルな色で、作者の実直な性格が表れています。また、全体的に簡素かつ精密な形状に、竹編の技術が見事に表現された作品でもあります。

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